第44回 ワークショップ 詳細

第44回 東京認知行動療法アカデミー ワークショップ

◆日時◆
2017年4月23日(日)
◆会場◆
早稲田大学国際会議場
〒169-0051
東京都新宿区西早稲田 1-20-14
◆テーマ◆
「 公認心理師に備える認知行動療法(2) 」


◆受付締切◆
2017年4月13日(木) までにご希望の回のページにある 申し込みボタン にてお申し込みくださいませ。
◆当日受付可能な講座◆
ございません。締切日までにお申し込みくださいませ。
◆受講資格について◆
受講できるのは、原則として、医師、臨床心理士、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、理学療法士、薬剤師、教員免許、学校心理士、産業カウンセラーの資格を持つ方か、心理学系の学部に在学中か卒業された方、心理系の大学院に在学中か修了された方です。
◆受講費について◆
受講料は1科目ごとに8千円です。
学割適用(当日学生証提示の必要あり)で1科目ごとに5千円となります。
第2会場 伊藤 絵美先生のワークショップは2コマ16,000円(学生:10,000円)となります。
◆受講者数について◆
各科目とも先着順に受け付け、定員に達した場合は〆切とさせていただきます。
◆証明書について◆
受講された方には、1科目ごとに、受講証明書を発行いたします。
詳しくは、「研修受講証明書発行のご案内」をご覧ください。

ワークショップ プログラム

◆第1会場◆
テーマ別ワークショップ
番号 時間 講義タイトル
[定員] 講師
1 9:15〜11:15 医療現場で認知行動療法を活用するために
[定員80] 熊野 宏昭
早稲田大学人間科学学術院教授 応用脳科学研究所所長
2 12:00〜15:00 動機づけ面接 〜導入編〜
[定員80] 原井 宏明
なごやメンタルクリニック 院長
3 15:30〜18:30 感情調節困難の理解と支援:弁証法的行動療法と感情調節プロセスモデルから学べること
[定員50] 遊佐 安一郎
長谷川メンタルヘルス研究所 所長
◆第2会場◆
通常ワークショップ
番号 時間 講義タイトル
[定員] 講師
4 9:30〜11:30 教科書には載っていない発達障害の臨床
[定員80] 千谷 史子
NPO法人ワンダートンネル 理事長
5 12:15〜18:15 ストレスマネジメントに生かす認知行動療法
[定員80] 伊藤 絵美
洗足ストレスコーピング・サポートオフィス 所長
千葉大学子どもこころの発達教育研究センター 特任准教授

講師略歴

熊野 宏昭
早稲田大学人間科学学術院教授 応用脳科学研究所所長
◆略歴◆
1985年 東京大学医学部卒。
1995年 東京大学博士(医学)取得。東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学(東京大学心療内科)助教授・准教授)、
2009年4月から、早稲田大学人間科学学術院教授。
 研究面では、マインドフルネスやアクセプタンスなどの技法を含む「新世代の認知・行動療法」について、特に医療場面で短期間で大きな効果を上げることを目指した研究を行っている。
 臨床面では、早稲田大学人間科学学術院心理相談室において相談及び相談補助員の指導に当たるとともに、赤坂クリニック・綾瀬駅前診療所において、心理士と協力しながら、パニック障害、軽症うつ病、摂食障害、心身症などを対象に、薬物療法や面接治療に加え、認知・行動療法、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)、マインドフルネスなどの行動医学的技法を用いている。

◆主な著書◆
新世代の認知行動療法/日本評論社、実践!マインドフルネス/サンガ、
マインドフルネスそしてACTへ/星和書店、ストレスに負けない生活/ちくま新書、
ほか
◆学会等◆
日本認知・行動療法学会理事、日本マインドフルネス学会副理事長、日本不安障害学会理事、日本心身医学会評議員、ほか。
◆ワークショップ講師歴◆
東京認知行動療法アカデミー 第4・9・10・11・16・17・18・21・25・29・31・33・36・41回ワークショップ
ワークショップ概要
医療現場で認知行動療法を活用するために
公認心理師は医療現場で活躍できることが強く求められており、その際、エビデンスに基づいた心理療法である認知行動療法の役割は非常に大きいとされる。しかし、認知行動療法を医療現場で活用するためには、どのような点に留意する必要があるかを理解することは、実はそれほど容易ではない。
本ワークショップでは、認知行動療法のアプローチの特徴、演者が勤める心療内科クリニックでの活用の例、行動医学という視点からの理論的理解、現代医療とセルフケアの関わり、医療現場での支援に必須となる診断と心理アセスメント、そして医療における専門分化と権限の委譲という面から公認心理師に期待されるものといった内容で、これから公認心理師を目指して訓練を積んで行こうと思っている人たちだけでなく、現在医療現場で働く心理職にとっても有用な知識や技能の向上を目指したい。
対象
レベル指定はありません。
原井 宏明
なごやメンタルクリニック 院長
◆略歴◆
1986年国立肥前療養所に就職,山上敏子先生から行動療法を学ぶ。
1998年国立菊池病院に転勤。精神科医長。うつ病や不安障害,薬物依存の専門外来と治験などを担当。2000,2001年にハワイ大学精神科アルコール薬物部門に留学。
2003年臨床研究部長。2007年診療部長。
2008年医療法人和楽会なごやメンタルクリニック院長
精神保健指定医,日本行動療法学会認定専門行動療法士,動機づけ面接トレーナー

◆資格◆
医師 精神保健指定医 日本行動療法学会認定専門行動療法士 日本精神神経学会認定精神科専門医認定試験合格
Member of Motivational Interviewing Network of Trainers(Trained in Crete, 2004)
◆所属学会◆
日本精神神経学会,日本心身医学会,日本行動療法学会,日本認知療法学会,日本行動科学学会,日本行動分析学会,日本アルコール薬物医学会American Society of Addiction Medicine, American Psychiatric Association, Association for Behavioral and Cognitive Therapies (Formerly Association for Advancement of Behavior Therapy), American Psychological Association, Motivational Interviewing Network of Trainers,日本児童青年期精神医学会
◆主な著書◆
あなたの人生をはじめるためのワークブック(ブレーン出版)(訳),
不安障害の臨床心理学(東京大学出版)(分担),
人はなぜ人を恐れるか(日本評論社)(分担),
ルチラテラル心理学(CD-ROM版)有斐閣)(分担),
臨床心理学キーワード(有斐閣)(分担),他
方法としての動機づけ面接 原井宏明 岩崎学術出版 2012
図解やさしくわかる強迫性障害,原井 宏明,岡嶋 美代  ナツメ社 2012
◆役職など◆
日本行動療法学会理事 学会誌「行動療法研究」副編集委員長
日本認知療法学会 学会誌「認知療法研究」編集委員
MiCampus BV adivisor  OCDの会 世話人
ワークショップ概要
動機づけ面接 〜導入編〜
動機づけ面接(MI)とはミラーとロルニックが開発したカウンセリングのスタイルである。変化に対するクライエント自身の動機づけとコミットメントを強めていくことを目指す,クライエント中心かつ準指示的な方法である。このワークショップに参加すればMIの概略を把握し,今後の学習の手がかりにすることができる。
私たちはなぜ変わるのか?
元気な時なら、私たちは何か新しいことを探してそれに飛びつくだろう。うつだったり、不安に囚われていたり、昔からの固定観念に固執したりしている時はどうだろうか?それを周りが説得すれば元気に「やってみます」と言うだろうか?
うつの患者は定義上、元気がない。その患者が自ら話すがままに任せていたり,症状に絞って話をさせたり、あるいは認知再構成を目指してこちらから改めて教育しはじめたとしたら、患者は元気になるだろうか?
うつの患者はおそらく最初はこんなことを訴えてくる。
<40代男性> 私の人生なんてね,生きる意味なんてないんですよ。子どもには何もしてやれませんでした。仕事も見つからない。一生振り返って,良いことなんかひとつもありませんでした。何をやってもうまくいかず,失敗ばかり。もうこの先,頑張る意味なんてそもそもないんじゃないか,ってよく思います。
このまま話をさせても、“人生”“頑張る”について認知再構成をさせたとしても、元気にはおそらくならない。しかし、それでも、もしうまく行ったとしたら、この患者は最後にぼそりとこういうだろう。
自分だけが自分だけが、どうしてどうして、と思っていたのが悪かったんですね。子どもが父親のことをどう思っているのか、子どもの立場から考えてみたことが今までありませんでした。
どんな風に患者と関わり、話題を絞り、患者の考えを引き出し、是認すれば、こんな風に患者は言ってくれるだろうか?
この答えがわかるようになることがこのワークショップの目標である。
MIの利点
MI点は,状況や対象に合わせて柔軟なコミュニケーションスタイルを取れること,短時間でも効果を上げられること,他の治療法と合わせて使うことでその治療法の効果を高めることもできることなどである。MIを身につければ,対象や問題の種類がどのようであってもクライエントとの間のラポールが取れ,抵抗の強いクライエントにも楽に対応できるようになるだろう。演者の場合,極めてこだわりの強い,強迫性障害の患者を治療している。彼らに対処するためにはMIは必須の方法である。そして,うつ病でもそれは同じである。
このワークショップで紹介するスキルを実際の臨床場面でどう使えば,こうした患者でのポジティブな方向への行動変容が起こるだろうか?と参加者が考え,実際にいろいろ試してみるようになれば,このワークショップは目的を達したことになる。
参考文献
方法としての動機づけ面接 原井宏明 岩崎学術出版
動機づけ面接を身につける 一人でもできるエクササイズ集 デイビット・ローゼングレン 星和書店
動機づけ面接トレーニングビデオ 導入編,応用編 OCDの会
対象
このワークショップに参加する方は,実際のクライエントを対象にしたカウンセリングや臨床の経験があったほうが良い。MIや認知行動療法に関しては全くの初心者でも差し支えない。

遊佐 安一郎
長谷川メンタルヘルス研究所所長、北海道医療大学客員教授、元東京大学非常勤講師、国際基督教大学非常勤講師、高知県立大学看護学部非常勤講師、愛知県立大学看護学部非常勤講師、東海大学看護学部非常勤講師、聖路加看護学部非常勤講師
◆略歴◆
1970年 上智大学英語学科卒業。国際基督教大学院教育心理学科に一時在籍後、ニューヨーク州立大学オールバニー校留学。
1977年 教育学博士号取得、Syracuse Developmental Center, Pilgrim Psychiatric Center, Kings Park Psychiatric Center等でPsychologistとして勤務
1990年 South Beach Psychiatric CenterでChief of Service として精神科病院での臨床管理に従事
1996年 長谷川病院クリ二カル・コーディネーター兼リハビリテーション部長
2010年 長谷川メンタルヘルス研究所所長

◆著訳書◆
「弁証法的行動療法(DBT)の上手な使い方」(星和書店)
「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
「DBT=弁証法的行動療法を学ぶ」こころの臨床、第6巻第4号、2007(星和書店)
「DBTワークブック」(星和書店)
「援助技法の実際 精神科リハビリテーション」(星和書店)
「家族療法入門」(星和書店)、「認知療法入門」(星和書店)
「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」(星和書店)
「別れからの再出発 見捨てられ傷ついた心をいやす5つのステップ」(星和書店)
「家族のための精神分裂病入門」(星和書店)
「弁証法的行動療法(DBT)の上手な使い方」(星和書店)他
◆所属学会役員◆
日本認知療法学会幹事、心理教育・家族教室ネットワーク運営委員、 日本サイコセラピー学会理事、日本家族カウンセリング協会顧問、日本家族研究家族療法学会、日本認知・行動療法学会、日本精神障害者リハビリテーション学会、日本トラウマチックストレス学会会員
ワークショップ概要
感情調節困難の理解と支援:弁証法的行動療法と感情調節プロセスモデルから学べること
境界性パーソナリティ障害、双極性障害、摂食障害、薬物依存、PTSDなど、感情調節が非常に困難な状態で、トップダウンアプローチである従来の認知行動療法の効果が限定的だと考えられていたクライエント層のために、新しい認知行動療法のアプローチ、特にその臨床的効果が数多くのRCTによって実証されている、M. Linehanによる弁証法的行動療法が欧米では普及し始めています。また、J.Grossらによる感情調節のプロセスモデルとその研究も、基礎研究と臨床研究の統合という意味でも、最新の脳科学の知見を臨床で生かすという意味でも欧米では非常に急速に発展してきています。
日本ではそのどちらも、まだ未発達の状態だといえると思います。しかし、弁証法的行動療法、アクセプタンス・コミットメント/セラピー、マインドフルネス認知療法など第三の波の影響も出始めています。また感情調節に関しても、この数年で感情調節尺度や感情調節困難尺度の日本語版の作成も試みられ始めています。
日本の風土、そして臨床的文化に適合した形での感情調節困難の理解と支援の可能性に関して、弁証法的行動療法と感情調節プロセスモデルに基づく研究と臨床応用から、日本での臨床実践のためにどのようなことが学べるかについて紹介して、参加者と意見交換できるとよいと思っています。
参考文献
Dimeff, L. & Koerner, K. (遊佐訳)弁証法的行動療法(DBT)の上手な使い方―状況に合わせた効果的な臨床適用、星和書店、2014
Gross, J.(Ed) Handbook of Emotion Regulation, Second Edition, NY, Guilford Press, 2014
Linehan, M. (大野裕監訳) 境界性パーソナリティ障害の弁証法的行動療法、誠信書房、2007
対象
中級〜上級

千谷 史子
NPO法人ワンダートンネル 理事長
◆略歴◆
上智大学文学部心理学科卒業。
社会福祉法人県央福祉会 県央療育センター主任指導員・司馬クリニック カウンセラーを経て、特定非営利活動法人ワンダートンネルを設立。臨床心理士。

◆所属学会役員等◆
日本心理臨床学会・日本小児精神神経学会・日本神経心理学会
◆主な著書・訳書◆
「のび太・ジャイアン症候群4〜ADHDとアスペルガー症候群」(共著)主婦の友社
ワークショップ概要
教科書には載っていない発達障害の臨床
目を合わせることが苦手なのはなぜ?瞬間湯沸かし器のように突然怒り出すのはなぜ?理由がない(ように見える)のに学校に行けないのはなぜ?どうしていつ動いているの?あんなに怒っていたのに、何もなかったかのように楽しそうにできるのはなぜ?
「だって、目の中には白いところと黒いところと茶色いところがあって、くるくるくるくる動いてるでしょ。だから目を見るとこんぐらがっちゃうんだよ」
「だって、急に触られると電気がビリビリって走ったみたいになるから、そばに来ないでほしいんだよ。でも、みんな急に近づいてくるじゃん」
教科書に載っていることだけでは、発達障害を持つ子ども達の日常生活を想像することは困難です。行動の背景を学ぶことに加えて、子ども自身が世界をどのように感じているのかを知ることで、アセスメントがよりスムーズになります。
本講座では、発達障害を持つ子ども(幼児から思春期まで)の具体的な事例を通して、子ども達の視点で発達障害を考えます。発達障害の臨床の中で「どうして?」と感じることを、ご一緒に謎解きしませんか?
参考文献
「アスペルガー症候群ー気になる子の問題行動がぐんぐん解決できる!ー」(日東書院)
対象
特に指定はありません

伊藤 絵美
洗足ストレスコーピング・サポートオフィス 所長
千葉大学子どもこころの発達教育研究センター 特任准教授
◆略歴◆
慶應義塾大学 文学部 人間関係学科 心理学専攻卒業
同大学大学院 社会学研究科 社会学専攻 博士課程満期退学
博士(社会学)
臨床心理士・精神保健福祉士

◆著書・訳書◆
認知療法・認知行動療法カウンセリング 初級ワークショップ(星和書店)
認知療法・認知行動療法 面接の実際(星和書店)
認知療法実践ガイド(共訳)(星和書店)
抑うつの臨床心理学(分担執筆)(東京大学出版会)
認知療法全技法ガイド(共訳)(星和書店)
強迫性障害治療ハンドブック(分担執筆)(金剛出版)
認知療法ケースブック(分担執筆)(星和書店)
『認知療法実践ガイド:困難事例編』(共訳,星和書店)
『認知行動療法,べてる式。』(共著,医学書院)など。
◆所属学会◆
日本認知療法学会(幹事)/日本ストレス学会(評議員)/日本心理臨床学会/日本健康心理学会/日本心理学会/日本カウンセリング学会
◆ワークショップ講師歴◆
第28・34・38・41回東京認知行動療法アカデミーワークショップ他
ワークショップ概要
ストレスマネジメントに生かす認知行動療法
 認知行動療法(CBT)は、従来うつ病や不安障害を対象に構築された心理療法だが、最近はその適応範囲が広がり、本来心理的アプローチが難しいとされていた精神障害から、一般身体科の治療まで医療領域で幅広く活用されるようになってきている。また医療だけでなくたとえば司法や教育、産業の場でも、様々な用途に合わせてCBTが活用されるようになっている。
 そこで本ワークショップでは、健康な人を含む幅広い対象者のストレスマネジメントのために、CBTをどのように活用するとよいか、ということを主テーマとすることにする。特に自らのストレスコーピングのレパートリーをアセスメントすること、そしてCBTの基本モデルに沿って自らの体験をアセスメントすることの2つを中心に、レクチャーとワークを行う予定である。
 ところで対象者のストレスマネジメントを支援するためには、臨床家自身が自らのストレスを上手にマネジメントし、心身の健康状態を良好に保つ必要がある。さらにCBTを対象者に適用するには、当然臨床家自身がCBTを自分のために使えるようになっておく必要がある。
 以上の理由から、本ワークショップのワークはすべて、受講者自身のストレス体験に焦点を当て、受講者自身のストレスマネジメントのスキルを向上させることに焦点を当てたいと考えている。CBTの知識、実施年数に関わらず、日々ストレスを感じており、それを何とかしたいと考えている臨床家の受講を歓迎する。
対象
初級・中級


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