遊佐 安一郎
長谷川メンタルヘルス研究所所長、北海道医療大学客員教授、元東京大学非常勤講師、国際基督教大学非常勤講師、高知県立大学看護学部非常勤講師、愛知県立大学看護学部非常勤講師、東海大学看護学部非常勤講師、聖路加看護学部非常勤講師

ワークショップ概要
 境界性パーソナリティ障害、双極性障害、摂食障害、薬物依存、PTSDなど、感情調節が非常に困難な状態で、トップダウンアプローチである従来の認知行動療法の効果が限定的だと考えられていたクライエント層のために、新しい認知行動療法のアプローチ、特にその臨床的効果が数多くのRCTによって実証されている、M. Linehanによる弁証法的行動療法が欧米では普及し始めています。また、J.Grossらによる感情調節のプロセスモデルとその研究も、基礎研究と臨床研究の統合という意味でも、最新の脳科学の知見を臨床で生かすという意味でも欧米では非常に急速に発展してきています。
 日本ではそのどちらも、まだ未発達の状態だといえると思います。しかし、弁証法的行動療法、アクセプタンス・コミットメント/セラピー、マインドフルネス認知療法など第三の波の影響も出始めています。また感情調節に関しても、この数年で感情調節尺度や感情調節困難尺度の日本語版の作成も試みられ始めています。
 日本の風土、そして臨床的文化に適合した形での感情調節困難の理解と支援の可能性に関して、弁証法的行動療法と感情調節プロセスモデルに基づく研究と臨床応用から、日本での臨床実践のためにどのようなことが学べるかについて紹介して、参加者と意見交換できるとよいと思っています。
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