東京認知行動療法アカデミー

第12回ワークショップ

期日: 2009年 1月11日(日)
会場: 早稲田国際会議場
〒169-0051東京都新宿区西早稲田1−20−14
早稲田国際会議場 地図

多数のお申込をいただきまして誠に有難うございました。
事前登録は1/9(金)をもって終了させていただきました。
下記の講座につきましては当日も受付致しますので、直接会場へお越し下さい。
受付時間は開始30分前より各会場前で行います。

<当日受付可能な講座>
1 09:30〜12:30 原井 宏明 大人の強迫性障害患者に対する行動療法の動機づけて
− 慢性うつ病に特化したプログラムの有効性と実際 −
5 15:00〜18:00 岡嶋 美代、原井 宏明 子どもの強迫性障害の治療
−エクスポージャーと儀式妨害の実際−

時限 第1会場 第2会場
番号 講師 番号 講師
第1時限 原井 宏明 坂野 雄二
第2時限 多賀 千明 遊佐 安一郎
高橋 規子
第3時限 岡嶋 美代
原井 宏明
   
番号 時間 形式   講師 講義タイトル
1 09:30〜12:30 ワークショップ [テーマ]
強迫性障害
原井 宏明 大人の強迫性障害患者に対する行動療法の動機づけ
3 13:00〜14:30 講義 多賀 千明 OCDの概説、薬物療法、病院外来におけるCBT
5 15:00〜18:00 講義とWS 岡嶋 美代
原井 宏明
子どもの強迫性障害の治療
−エクスポージャーと儀式妨害の実際−
2 09:30〜12:30 ワークショップ 通常ワークショップ 坂野 雄二 問題解決療法を駆使しよう:その原理と実際を学ぶ
4 13:00〜19:00 ワークショップ 通常ワークショップ 遊佐 安一郎
高橋 規子
認知行動療法集中トレーニング

開始時間と終了時間がそれぞれ異なっております。ご注意ください。

遊佐先生、高橋先生のワークショップは2科目分の時間となりますので、
今回のみ受講料が2万円となります。ご注意ください。

  • 受講できるのは、原則として、医師、臨床心理士、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、理学療法士、薬剤師、教員免許、学校心理士、産業カウンセラーの資格を持つ方か、心理学系の学部を卒業された方、心理系の大学院に在学中か修了された方です。
  • 受講料は1科目ごとに1万円です。
  • 各科目とも先着順に受け付け、定員に達した場合は〆切とさせていただきます。
  • 参加された方には、1科目ごとに、研修証明書を発行いたします。
  • 計8科目履修した方には「研修受講証明書(初級)」を発行いたします。
    計16科目履修した方には「研修受講証明書(中級)」を発行いたします。
    計24科目履修した方には「研修受講証明書(上級)」を発行いたします。
  • ホームページよりお申込後、7日以内(土日祝日除く)に受講料をお振込みください。お振込み確認後、受講票をメールにてお送りいたします。
    お振込みが確認できない場合、ワークショップ当日、お席のご用意ができない可能性がございます。
  • キャンセルされる場合は、ワークショップ開催の1週間前までに運営事務局までご連絡をお願いいたします。1週間前以降にキャンセルされる場合は返金できませんのでご了承ください。

講師略歴

原井宏明 顔写真

原井宏明

略歴等はこちらからご確認ください。
http://homepage1.nifty.com/hharai/contactinfo.htm

ワークショップ概要
「大人の強迫性障害に対する行動療法の動機づけ」
 強迫性障害に対するエクスポージャーと儀式妨害(Exposure and Ritual Prevention, 以下ERP)の効果は統制研究によって繰り返し証明されている。最近の精神科治療ガイドラインでは必ず取り上げられるようになった。近年では選択的セロトニン再取り込み阻害剤(Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)による治療よりも効果が大きく,再発が少ないことが分かってきた。治療法としての歴史は薬物療法よりも古い。講師個人も1988年に初めてERPのワークショップに参加した後,20年間続けている方法である。
 一方,ERPはクライエントにとっても治療者にとっても逆説的な治療法である。ERPは少なくとも当初だけはクライエントを楽にさせるよりも,苦しませる。クライエントにとってERPに取り組もうとする強い動機づけが必要である。治療者にとっても自分の治療によって眼前のクライエントを苦しませることを受け入れる度量が必要になる。クライエントを苦しませつつ,クライエントを治療の方向に動機づけ,クライエントのアンビバレンスに共感することは容易なことではない。OCDに対する行動療法を行える専門家とは,クライエントにERPを動機づけすることができる専門家と言い換えることができる。
 近年の学習理論の考え方では,強迫観念が沸いたときに儀式によって打ち消すことが最終的に強迫観念を強化しているとする。儀式を行うことが強迫観念を強め,さらに儀式が強まるという悪循環に陥る。強迫性障害に対するERPの動機づけを難しくしているのは,ERPを動機づけるための面接中にも強迫観念が沸き,儀式が起こることである。強迫性障害のクライエントは発症してから医療につながるまでの間に数年かかることが知られている。数年間,強迫観念を回避し,儀式を人に隠しながら生きてきたクライエントは,面接中にも強迫症状を隠そうとする。不慣れな治療者はそのことに気がつかず,面接自体が強迫観念と儀式の悪循環になることがある。特に心の中の儀式(メンタルチェッキング)が多いクライエントの場合にそうなりやすい。講師個人も2000年ごろまではそうであった。
 ERPは有効性の証明と普及の努力が過去20年以上,続けられているにも関わらず,実際に使いこなせ,クライエントを動機づけることができる治療者は増えているとは言い難い。ある程度の経験を積んだ治療者であっても,不潔恐怖と手洗い儀式のクライエントで十分な動機づけがある場合にERPができる程度であろう。面接中に心の中の儀式をするようなクライエントには手をこまねいていると思われる。
 このワークショップでは面接でERPを動機づけようとするとき,クライエントの抵抗に対して,どう反応し,どう返せば,動機づけられるかを話し合い,デモンストレーションする。
「ERPしても本当に何も起こらないと保障してください」
「ERPで絶対に治るのですか?」
「治るかどうかはっきりしていればします」
「普通にするだけではどうしてダメなのですか?」
「先生も同じことをするならやります」
「一度試したけれど良くなりませんでした」
「そんなことをするとは,聞いていませんでした」
「先生,もう一度,説明してください」
「先生,こういう場合はどうするのですか?この場合は?あの場合は?」
と述べるようなクライエントに対して変化を動機づけられるようになることを目指す。
推薦文献、参考文献:
NICEガイドライン Obsessive compusive disorder
http://www.nice.org.uk/Guidance/CG31
認知行動療法による子どもの強迫障害プログラム:OCDをやっつけろ!
マーチ J.S./ミュール K. 著
原井宏明・岡嶋美代 訳
岩崎学術出版
<あなた>の人生をはじめるためのワークブック
「こころ」との新しいつきあい方 アクセプタンス&コミットメント
S.C.ヘイズ&S.スミス 著
武藤 崇,原井宏明,吉岡昌子,岡嶋美代 訳
定員
50名

坂野 雄二

坂野 雄二

北海道医療大学心理科学部臨床心理学科教授

1951年 大阪府生まれ
1973年 神戸大学教育学部教育心理学科卒業
1975年 ミュンヘン大学心理学研究所臨床心理学科客員助手
1977年 東京教育大学大学院教育学研究科修士課程教育心理学専攻修了
1980年 筑波大学大学院博士課程心理学研究科中退
1980年 千葉大学教育学部講師(教育心理学教室)
1983年 同 助教授
1983年 教育学博士(筑波大学)
1987年 早稲田大学人間科学部助教授
1992年 同 教授
2003年 北海道医療大学心理科学部臨床心理学科教授

1993年 米国サウスカロライナ大学医学部客員教授
2000年 米国MCP(Medical College of Philadelphia) Hahnemann大学客員教授

著書:
「うつ病の認知療法(監訳)」(岩崎学術出版社)
「認知行動療法」(日本評論社)
「臨床心理学」(有斐閣)
「認知行動療法の理論と実際(編者)」(倍風館)
「人はなぜ人を恐れるか(編者)」(日本評論社)
「うつ病―アセスメントと治療法の組み立て方(監訳)」(金子書房)
「パニック障害ハンドブック:治療ガイドラインと診療の実際(分担執筆)」(医学書院)
「ワークショップから学ぶ認知行動療法の最前線:PTSD・強迫性障害・統合失調症・妄想への対応(編)」(金子書房)
「ワークショップから学ぶ認知行動療法の最前線:うつ病・パーソナリティ障害・不安障害・自閉症への対応(編)」(金子書房)
「不安障害の臨床心理学(編著)」(東京大学出版会)他

学会活動等:
日本行動療法学会顧問・日本行動医学会顧問・日本心身医学会理事・日本ストレス学会理事・日本自律訓練学会理事,その他
日本行動療法学会認定行動療法士,臨床心理士,日本カウンセリング学会認定カウンセラー,労働省認定中級産業カウンセラー,日本自律訓練学会認定自律訓練指導士
米国 Academy of Cognitive Therapy 認定 Cognitive Therapist

ワークショップ概要
「問題解決療法を駆使しよう:その原理と実際を学ぶ」
認知行動療法の基本的モジュールである問題解決療法の基本的発想を学び,日常の面接に活かすことができるよう学びます.問題解決療法は,うつ病の再発予防,ガン患者の適応促進などに効果があるといわれていますが,その利用可能性は多くの臨床場面に広がっています.今回の講義では,問題解決療法の仕組みを学ぶとともに,その実際を学習します.
推薦文献、参考文献:
特に指定しない(当日資料を配付します)
定員
50名

岡嶋美代 顔写真

岡嶋美代

医療法人和楽会 なごやメンタルクリニック心理療法士,国立病院機構菊池病院 
臨床研究部院外共同研究員

1981年 銀杏学園短期大学(現熊本保健科学大学)衛生技術科卒業
1997年 熊本県精神保健福祉センター心理相談員
1998年 熊本大学教育学部研究生(心理学)修了,学位授与機構学士号(文学)取得
2000年 熊本市北保健福祉センター乳幼児心理発達相談員
2004年 熊本大学大学院医学研究科修士課程(医科学)卒業,修士号(医科学)取得
2005年 国立菊池病院臨床研究部心理療法士

著書・訳書
認知行動療法の技法と臨床(日本評論社)(分担),パニック障害ハンドブック治療ガイドラインと診療の実際(医学書院)(分担),強迫性障害治療ハンドブック(金剛出版)(分担)ほか

所属学会
日本行動療法学会,日本臨床催眠学会,日本遺伝カウンセリング学会


原井宏明 顔写真

原井宏明

略歴等はこちらからご確認ください。
http://homepage1.nifty.com/hharai/contactinfo.htm

ワークショップ概要
「子どもの強迫性障害の治療 −エクスポージャーと儀式妨害の実際−」

子どものOCDを認識し,介入の方法と時期,対象を適切に選ぶことによって,子どもの発達を促すために必要な知識を学ぶことを目的とします。
WS参加者の到達目標として,(1)各年代における問題行動が鑑別ができること,(2)親の不安行動に対応できる,(3)セッション内での小さなエクスポージャーができること,(4)子どもと親に行動療法を説明できることとします。小グループによるロールプレイでは,(1)エクスポージャーとモデリング,(2)セルフモニタリングの作り方,(3)OCDマップの作り方を学んでいただきます。

推薦文献、参考文献:
認知行動療法による子どもの強迫性障害治療プログラム−OCDをやっつけろ− (岩崎学術出版)10月末出版
定員
50名
これまでの他ワークショップでの講師歴
強迫性障害の行動療法研修会(医療従事者対象,2006〜2008)
依存症治療における動機づけ面接(保健師など対象,2007)
遺伝カウンセリングに使えるカウンセリング技術(遺伝カウンセラー対象,2005)
カウンセリングの基礎と実践(難病相談員対象,2005)

遊佐 安一郎

遊佐 安一郎

長谷川病院クリニカル・コーディネーター兼リハビリテーション部長、長谷川精神医療教育研究所所長、国際基督教大学非常勤講師

1947年 福島県生まれ
1970年 上智大学英語学科卒業。国際基督教大学院教育心理学科に一時在籍後、ニューヨーク州立大学オールバニー校留学。
1977年 教育学博士号取得、Syracuse Developmental Center, Pilgrim Psychiatric Center, Kings Park Psychiatric Center等でPsychologistとして勤務
1990年 South Beach Psychiatric CenterでChief of Service として精神科病院での臨床管理に従事
1996年より長谷川病院クリ二カル・コーディネーター兼リハビリテーション部長
2003年より国際基督教大学非常勤講師
2005年−2007年 東京大学客員教授

著訳書:
「援助技法の実際 精神科リハビリテーション」(星和書店)、「家族療法入門」(星和書店)、「認知療法入門」(星和書店)、「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」(星和書店)、「別れからの再出発 見捨てられ傷ついた心をいやす5つのステップ」(星和書店)、「家族のための精神分裂病入門」(星和書店)他

所属学会役員:
日本認知療法学会幹事、日本家族研究家族療法学会評議員、心理教育・家族教室ネットワーク運営委員、日本家族カウンセリング協会顧問、日本精神神経学会・日本精神障害者リハビリテーション学会・American Psychological Association会員


 

高橋規子

1995年より家族相談室心理技術研究所を開業、現職

著書(共著)
「システム論から見た学校臨床」2000 金剛出版
「システム論から見た思春期・青年期の困難事例」2000 金剛出版
「ナラティヴ・セラピー入門」2001 金剛出版
「セラピストの物語/物語のセラピスト」2003 日本評論社
「家族療法のヒント」2006 金剛出版

ワークショップ講師歴
家族療法、システムズアプローチ、神経言語プログラミ
ング、ヘルピングスキルなど多数

ワークショップ概要
「認知行動療法集中トレーニング」
推薦文献、参考文献:
「認知療法実践ガイド・基礎から応用まで」星和書店、2004年 ジュディス・ベッ
ク著(伊藤絵美等訳)
「認知療法入門」星和書店、1989年 アーサー・フリーマン著(遊佐安一郎監訳)
「ヘルピングの心理学」講談社新書 ロバート・カーカフ著(国分 康孝訳)
「認知療法・認知行動療法カウンセリング:CBTカウンセリング初級ワークショップ」星和書店、2005年 伊藤絵美著
Helping Skills: Facilitating Exploration, Insight, and Action (2nd Ed), American Psychological Press, 2004、Clara Hill著 
「認知行動療法を学ぼう:講義3『協働関係構成と動機付けのための基礎技法を学ぶ』」、遊佐安一郎、高橋規子著、臨床心理学 Vol7, No6 pp847-856、2007
定員
30名
対象
初級(臨床経験のない、または少ない方、または面接技法に自信のない方で認知行動療法に興味のある方。または臨床経験はあるが、認知療法の実践に自信のない方)、または中〜上級者で面接技法を教えることに興味のある方

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